贖罪の奏鳴曲(ソナタ)
弁護士の御子柴礼司は,かつて少女を殺害し少年院に入ったこともある人物。少年院の頃から司法試験へ向け勉強し,晴れて弁護士になった御子柴は残りの人生を人を救うことに尽くします。無敵の弁護士となった御子柴は,夫を事故で失った妻の弁護をすることになりますが,実は驚愕の真実がありました。
追憶の夜想曲(ノクターン)
夫を殺害したとて立件された亜希子という女性。罪を認めているこの女性の弁護を御子柴が担当します。罪を認めているのになぜ弁護しようと思ったのか。何か秘密がありそうです。亜希子の無罪を主張する御子柴。実はこの事件,予想外の展開に発展していきます。
恩讐の鎮魂曲(レクイエム)
御子柴がかつて少年院にいた頃の刑務教官だった稲見という男。退職後,老人ホームに入っていました。しかし,介護士から虐待を受けたということで稲見は逮捕されます。その弁護を御子柴が引き受けます。果たして,御子柴は稲見を無罪に持ち込むことができるのか?
悪徳の輪舞曲(ロンド)
本作品で,とうとう御子柴の家族が登場します。御子柴の母親が,再婚相手の夫を殺害した容疑で逮捕されます。依頼人は御子柴の妹でした。すでに縁を切っていたと思っていた御子柴は,不本意ながら弁護を引き受けます。御子柴は実の母親を無罪にすることができるのか?