小説を読むと主人公やそれ以外の登場人物を想像しながら読みますよね?
映像化されている作品であればその俳優さんを思い浮かべますし,映像化されていなくても勝手にキャストをイメージして読みます。
最初はなかなか入り込めませんけど,読み進めるうちにどんどんイメージが膨らんでくると思います。
入り込めると イヤなこと,不安なことを忘れることができるようになるんです。
僕は今でも不安がループしてどうしようもないときがありますけど,そんな時に小説を読むと落ち着きます。
不安が出れば小説を読む,つまりこれが僕のストレス解消法なのです。
自己啓発の本でもいいのかもしれないですけど,大事なのは「別の世界に入り込めるイメージ」なので,どちらかというと小説の方がよいのかなって思ってます。
みなさんも「頭の回転が速くなりたい!」って思ったことはないでしょうか。
うらやましいですよね,頭の回転が速い人って。
でも小説を読みつづけるとそうなれます。僕はそれを実感できるようになりました。
小説を読むときって,活字をイメージに変換するという作業を脳内で行わなくてはいけません。
その変換作業に慣れてくると,自然と頭の回転が速くなったと実感できるようになりました。継続して小説を読み始めた頃,本を一文字ずつじっくりと読んでいました。
でもそれだと最初に読んだところの記憶がかなり薄れてしまい,最初の部分ってなんだったっけ? って思うようになります。
そんなことありませんか?
時間が経てば,人間の脳は記憶したことを忘れるようになっているんでしょうね。
そこで今度は,僕自身が読むスピードを意識するようになりました。
最初は一文字ずつだったスピードが,5文字ずつ,一行ずつとなり,一冊の本を読む時間もかなり短くなりました。
ちょっとした速読ですね。
つまり本を理解するスピードが速くなることで,自然と頭の回転が速くなっているのに気づきました。
メンタル疾患は脳の疾患です。
読書が脳に良いというのはわかっていても,自分が悪い状態の時はまだやらない方がいいかなと思います。
メンタル疾患が回復してきたタイミングで小説を読めば,一種の「脳トレ」になるというわけです。
上司からの指示が理解できない,会議に出席してもその内容が理解できないってことありませんか?
以前の僕はこんなことがよくあって,上司に何度か聞き直したりしたことがありました。
何度も聞くのって,上司の顔色をうかがってしまうからあまりしたくないですよね。
会議に出ても理解できないから「議事録書いといて」って言われても,ちゃんと理解できてないから結局上司に確認する。
これだけでもうストレスでした。
小説って先ほど書いたように,活字をイメージに変換する作業の繰り返しだと思うんです。
おかげで頭の回転速くなるし,話の全体像をつかむのも得意になります。「今まで何でこんなことで悩んでたんだ?」って思えるようになります。
上司に質問したり,会議に出るのが怖かった自分が,今は堂々とできるのもこの小説を読み続けたおかげなんです。
小説の世界に入り込むと,その先がどうなっていくのかということを想像したりしながら読み続けられます。
そしていつの間にか100ページ読んでしまった,とか,本の半分まで読み進めてしまったということがよくあります。
僕の場合,本を読んで一番集中して本が読める場所は「カフェ」です。
今は毎週このブログを描くために,平日はカフェで読書を,週末はカフェでブログ記事を書くということを続けています。
カフェという場所は,音楽が流れたり,人の話す声が聞こえたりして集中できないのではないかという気がします。
でも,僕にとってはその方が集中力を高めるにはいいようです。
よくカフェで勉強している高校生とかを見たりしますが,ひょっとすると彼ら彼女らも集中しやすいからなのかなって思います。時間が経つと,ふと周りの声や音楽が聞こえなくなっていたことに気づくこともあります。
もちろんこれには個人差はあると思います。
自分の家で落ち着いて読む方がよいという方も多いでしょう。
自分にとって良い方法で読むのがいいと思います。
要は,小説のストーリーに入り込めるかどうかかが重要なのではないでしょうか。
これは「頭の回転が速くなる」ということとつながっています。
行動するには「決断力」も必要かと思います。
一日の中で自分の中で計画を立て,どのタイミングでどの作業を行うかを決めておく必要があります。
どの小説を読むかというのも決断が必要ですし,小説を読みながら主人公から勇気や決断力などの人間性を学ぶこともできます。
集中力がつくようになっているので,周囲のことも気にならなくなり,自分の行動を自分で決めることが少しずつではありますが,できるようになっていると思います。作業が終われば次の作業へ,そして次の作業へ,どんどん切り替えて行動に移すことができるようになっているわけです。
僕にとっては,これも大きなメリットでした。
いろいろな人と話をすると,特に社会人になると周囲の人たちの知識の多さに驚かされたりすることがたくさんありました。
「なんでみんなそんなにいろんなことを知っているのだろう」
「きっと,学生時代に一生懸命勉強したんだろうな」
そんなふうに思ってました。でも小説を読んでわかったことがあります。
それはそういう方々の多くは結構本を読んでいるということです。
なぜ小説で知識がつくのか。それは作家さんが多くの書籍を調べ,多くの人にリサーチして一冊の本を書き上げているからです。
小説の最後のページの参考文献をみると「こんなにたくさんの本を参考にしているのか」と驚かされます。
それが1冊,2冊ではないです。多い方は30冊くらいの本が参考文献に並んでいることもあります。
例えば,池井戸潤さんの「半沢直樹シリーズ」であれば金融業や企業経営に関すること,東野圭吾さんの「マスカレードシリーズ」であればホテル業界やおもてなしの知識,それ以外にも出版業界,医療業界,政治問題,原発問題,地震の恐ろしさ,多くの業界や専門知識を身につけることができます。その作家が得た知識を,僕たちは物語・ストーリーというイメージしやすい形で受けているということになるわけです。
だから一度学んだことを忘れにくくする効果もあるのです。
普段生活していると「不安」が頭をよぎることがありますよね。
不安なことが頭をよぎると,僕は小説を読みます。それを何年もずっと続けてきました。
そうすると不安がなくなりますし,仕事をするときにも不安やイヤなことがあっても,すぐに気持ちを切り替えられるようになります。
現実の世界と本のストーリーの両方を切り替えるイメージでしょうか。
これはある意味「訓練」するしかないんですけど,慣れてくるとスーッと切り替えられるようになります。
小説を読み続けて驚いたのがこの部分です。
読み慣れてくるとストーリーの先を想像しながら読めるようになってきます。
「ん? この人物怪しいな。。。」
「きっとこんな展開になるんじゃないかな」
正直,その通りになることもあれば,ならないこともあります。
でも,これが普段の生活に生かされるようになります。
例えば,ある人が僕に話かけてきたとします。そうして,話の最初の一部をきいただけで,「あぁ,この人はこんなことを言いたいんだろうな」ってわかるようになります。
会議とか出ていても「きっとこういう展開になるんだろうな」などと考える余裕も出てきました。
もちろんそうならないこともありますけど(笑)
でも,先が読めると人の話や物事の理解も早いはずです。
これが小説の効果の中でも一番驚いているところかなと思います。
一冊の本を読んだ後,僕の場合,以前は自作のサイトに感想をアップしてました。
現在はこのブログを書くことですね。
その感想をアウトプットするということが大切かなと思います。
この作者は何が伝えたかったのか。主人公は何の役目を果たしていたのか。
いろんな方が「インプットしたら,それをアウトプットしなさい」って言うのを聞きませんか?
これは当たっていると思います。
おかげで僕は物事の全体像をとらえるのが苦労することなくできるようになりました。
それは,業界知識・専門知識が身につき,頭の回転が速くなったことが大きな効果を生み出しているのではないかなと思います。
頭の回転が速くなる,人の話を理解が早くなる,多くの業界や専門知識が身につく。
これまで小説を読むことのメリットをいくつかあげてきましたが,今では自分自身が「自信を持って行動できる」ようになりました。
こうなるとこれまで自信がなかったこと,人の話を聞くこと,会議に出ること,人前で話すこと,プレッシャーのかかる場面に出くわすこと。
生活しているといろんな状況がありますけど,自信が身についたので,恐れるものが減りました。
僕の場合は「メンタル疾患を克服した」という経験もあるからなおさら自信がつきました。
少々のことでは動じなくなりましたし,積極的に行動できるようにもなりました。
失敗するかもしれないけど決断するという勇気も手にすることができました。
これらすべてを得られるきっかけを与えてくれた小説に感謝しています。
だから僕にとって小説は人生でも特に大切なものなんです。
その経験が多くの方々にとっても役に立つものであってほしいと思っています。もしこの記事を読んで,「小説を読むということを習慣にしてみたい」と思ってくれる方々がいれば,それは僕にとっても嬉しいことです。
まずは小説の世界を楽しみたい,というところから始めると意外と継続できるかもしれません。